ブラームス; 二重協奏曲
ショスタコヴィッチ; 交響曲8番
指揮; ヤープ・ヴァン・ズウェーデン
ヴァイオリン; 呂思清(Lu Siqing)
チェロ; 泰立巍(Li-Wei)
2005/2006のシーズン、客演指揮でもっとも期待していた演奏会がズウェーデン指揮のこの演奏(来週も同じくズウェーデン指揮)。
長くロイヤルコンセルヘボー・オケのコンサートマスターを務めたズウェーデンですが、指揮者に転向してからの面目躍如ぶりは知る人ぞ知る逸材。
最初の通称ダブルコンチェルト、これは酷かった。何が酷いといっても、ソロを務めた二人、リハーサルとかちゃんとしたのか?というコンビネーションの悪さ。お互い勝手に弾いているって感じ。ヴァイロリンの呂はVery Chineseな音色でげんなり。つまりポルタメントこってり、甘々、ねっちょり演奏で、ブラームスをムード音楽みたいに演奏してた。Li Weiは2年前ロンドンのプロムスでプロコフィエフのチェロ協奏曲を聴いて以来。2年前聴いた時、なんだかぁ~って印象でしたが、今回もなんだかぁ~でした。つまり成長していないってことね。
ダブルコンチェルトでげんなりしたんですが、後半のショスタコ8番には度肝を抜かされました。曲が曲だけにある程度は予想できたけど、
ズウェーデンがオケを煽る煽る!オケがまた乗る乗る!見事に指揮者とオケとの歯車があっている時のプロの凄さをまざまざと見せつけられました。香港のクラシック掲示板では何人もの人が異口同音に「今までで最高の香港フィルの演奏」と書き込みがされていることからも、どれだけこの演奏会が素晴らしかったか想像つくかと思います。