Dameキリ・テ・カナワ

Dameキリ・テ・カナワ&HKPOのコンサートに行きました。 実はコンサートに先立ち、12/19には彼女の記者会見にも行きましたが、 報道関係者は僅か10人足らず。おかげで本当に間近で彼女をみましたが、オーラが違うね、やっぱりDame! でも意外にきさくな雰囲気がやはりKIWI(NZ出身)のせいかも。
コンサートはまぁさすがというかもう貫禄の歌オンパレードでしたね。 たまたま今朝テレビ朝日の「題名のない音楽会」を見ていたら、 スミ・ジョー(SUMI JO)が”私のお父さん”を歌っていたんだけど、今晩Dameキリがアンコールで歌った”私のお父さん”とは全く違う曲に 聞こえましたわ。

ヤープ衝撃の香港フィルデビュー そして衝撃は再び走る

モーツァルト; 交響曲35番”ハフナー”、ピアノ協奏曲25番
ベートーヴェン; 交響曲5番
指揮; ヤープ・ヴァン・ズウェーデン
ピアノ; イゴール・ロマ

先週に引き続いてまたズウェーデン指揮の香港フィルを聴く。先週のプロとは違い、ある意味とてもオーソドックスなプログラム。しかし結果は・・・、こんなベートーヴェン聴いたことないぞ!とまたまた度肝を抜かれました。弦にはあまりビブラートをかけささず、かといってピリオド奏法ってこともないんだけど、ノンビブラートだと、一音一音がナマナマしいし、アンサンブルが良いか悪いか、すぐわかっちゃいますね。そして旋律の流れや、フレーズの繋がりがノンビブラートだと、ストレートに伝わってくる。こんな演奏方法に加えて、ズウェーデンが音楽の長短・強弱にこれでもか、っていうほどメリハリをつけてくるから、今迄何度聴いたかわからないベートーヴェンの5番、ズウェーデンの演奏で何か新しく生まれ変わったというか、違う曲をきいているような錯覚に陥った。

この演奏会、彼は自分が首席指揮者・芸術監督を務めるオランダ放送フィル(前任者はエド・デ・ワールト)からコンサートマスターを招聘した。実は先週のコンサートではテンシュテット時代のロンドンフィルのコンマスだったデビッド・ノーランがゲストコンサートマスターでした。なんでこういうことが出来るかと言うと、信じられないと思いますが、香港フィルの2005/2006のシーズン、オケにはコンマスがいません。昨シーズン突如韓国人コンマスが退団した後(契約中にも関わらず別のオケと契約をしたため)、適切なコンマスが見いだせなかったので、今シーズンは全てコンマスをどこかから招聘して運営するという、ちょっと考えられない事態となっています。

香港フィルの演奏会、ビッグな共演者(ヨーヨーマとか)とのコンサート以外、決して満員というか当日券無し、ってことは起こらないのですが、今回のコンサート、そんな特別なことは何もないのに、満員で当日券の販売がありませんでした。それほど有名でない指揮者とピアノソリストなのに、こういうことになったかと言うと、やはり先週のショスタコヴィッチが強烈だったので、人づてにチケットを買い求める人が多くいたのでしょう。

2週連続してズウェーデンの指揮を楽しみましたが、本当に凄い指揮者が登場したものですね。何かクライバーとアーノンクールが合体したような指揮者です。これからズウェーデンから目が(耳が)離せません!

ヤープ衝撃の香港フィルデビュー 全てはここから始まった

ブラームス; 二重協奏曲
ショスタコヴィッチ; 交響曲8番
指揮; ヤープ・ヴァン・ズウェーデン
ヴァイオリン; 呂思清(Lu Siqing)
チェロ; 泰立巍(Li-Wei)

2005/2006のシーズン、客演指揮でもっとも期待していた演奏会がズウェーデン指揮のこの演奏(来週も同じくズウェーデン指揮)。
長くロイヤルコンセルヘボー・オケのコンサートマスターを務めたズウェーデンですが、指揮者に転向してからの面目躍如ぶりは知る人ぞ知る逸材。
最初の通称ダブルコンチェルト、これは酷かった。何が酷いといっても、ソロを務めた二人、リハーサルとかちゃんとしたのか?というコンビネーションの悪さ。お互い勝手に弾いているって感じ。ヴァイロリンの呂はVery Chineseな音色でげんなり。つまりポルタメントこってり、甘々、ねっちょり演奏で、ブラームスをムード音楽みたいに演奏してた。Li Weiは2年前ロンドンのプロムスでプロコフィエフのチェロ協奏曲を聴いて以来。2年前聴いた時、なんだかぁ~って印象でしたが、今回もなんだかぁ~でした。つまり成長していないってことね。

ダブルコンチェルトでげんなりしたんですが、後半のショスタコ8番には度肝を抜かされました。曲が曲だけにある程度は予想できたけど、
ズウェーデンがオケを煽る煽る!オケがまた乗る乗る!見事に指揮者とオケとの歯車があっている時のプロの凄さをまざまざと見せつけられました。香港のクラシック掲示板では何人もの人が異口同音に「今までで最高の香港フィルの演奏」と書き込みがされていることからも、どれだけこの演奏会が素晴らしかったか想像つくかと思います。

エド・デ・ワールト

多くの方から質問をお受けになったでしょうが、なぜ香港フィルの芸術監督をお受けになったのでしょうか?
「ええ、みなさんが最初に質問されるのが、WHY TO HK?です。香港には70年代にロンドンフィルと、数年後はロッテルダムフィルと共に訪れました。個人的にも数回香港に旅行で訪れたこともあります。とてもエネルギッシュでワンダフルで興味深い街、というのが香港への印象です。約10年つとめたシドニー交響楽団との契約が終わって、香港フィルから芸術監督就任の打診が有りました。大好きな街からの申し入れでしたので、喜んでお受けしました。」

おそらくマエストロは世界で初めて4大陸のオーケストラの芸術監督を歴任することなりますね?
「ええ、5大陸のうち4大陸です。若い頃、まさかマルコ・ポーロのような指揮者になるとは夢にも思いませんでした。でもとてもエキサイティングなことで、わくわくしています」

マエストロが歴任したオーケストラにはそれぞれアメリカの、オランダの、そしてオーストラリアのアイデンティーがあるかと思います。一方香港フィルのメンバーは多国籍にわたっているため、アイデンティーが共通ではないとは思います。音楽を作る上でその点はどうお考えでしょうか?
「香港フィルと私が歴任したオーケストラとは大差はないかと思います。特にアメリカのオーケストラなどは実に多彩な国籍のメンバーで構成されていますから。世界のどこのオーケストラでも、音楽という世界共通語を語りますし。確かにアメリカ的なそしてオーストラリア的な要素はあります。その意味ではオーケストラもそして私もより香港的とか中国的になるかもしれませんね。」

香港フィルは創設以来30年が経ちました。人間ですと一番エキサイティングな時期かと思われます。
「確かにそうですね。私はそう若くないですが、まだまだ若い香港フィルとの仕事、とても楽しみです。もっとプログラムを広げ、新しい分野にも挑戦し、様々なタイプの客演指揮者や独奏者を招き、オーケストラのスキルアップを図ります。その一環でマーラーの全曲演奏を向こう5年かけて演奏します。さらにはオペラにも挑戦します。新しいシーズンではコンサート形式のオペラ”サロメ”を、そしてワーグナーのニーベルングの指輪全曲を計画します。」

ワーグナーは舞台上演でしょうか?
「まずはコンサート形式です。理由としてはオペラの本格上演には膨大な経費がかかりますので。しかし2010年西九龍にオープン予定の新オペラハウスでは是非何かのオペラ上演をと考えています。また香港にお住まいのみなさまには関係ないかもしれませんが、2005年東京で読売日本交響楽団と二期会とで”さまよえるオランダ人”を上演します」

今まで歴任したオーケストラと香港フィルとのジョイントコンサートというのはいかがですか?
「これはまだアイディアの段階ですが、マーラーの第八交響曲を演奏する際、オランダ放送POとの共演を考えています。」

レコーディングについてはいかがでしょうか?
「将来行う予定です。すでに関係のあるEXTONとかもしれませんし、自主録音かもしれません。しかし録音するまでにまだまだすべき事はあります。それは演奏能力をさらに高めることです」

海外演奏旅行については?
「まだ計画はないですか、いずれ行いたいと思います」

数年前から途絶えてしまいましたが、野外コンサートの予定は?
「これも構想に入っています。香港のみなさんにリラックスして音楽を楽しんで貰うこと、そして音楽のすそ野を広げる意味でも野外コンサートはとても重要なことと考えています」

香港での仕事は単身赴任ですか?
「いいえ、12月にはアムステルダムから香港に引っ越しをします。3歳6ヶ月と17ヶ月になる子供達には香港の学校に通わせて、中国語の勉強をさせようかと父として考えています。」