20160110 Live in Beijing / Yundi Li

Live in Beijing
Yundi Li
https://itun.es/hk/D8wvP

ショパン・コンクールで優勝したユンディ・リ、優勝当時は殆ど注目していなかったんだけど、優勝後ドイツで改めて音楽を勉強してから、着実に慎重に音楽を深めているなぁーって思います。ここ最近のユンディが醸し出すじわじわ~っと心に染み入る温かい音色はいいねぇ。彼にとって少々不幸なのは中国人であることネ。時々中国で到底ショパンやリストを弾くような場所でない体育館とか野外とかでユンディが演奏させられたりするのを知るとなんか気の毒に思う。この手の客寄せパンダエンタ系行事は、ピアノが上手な曲芸師ラン・ラン(名前からしてそもそもパンダ)に任せればいいのに、といつも思いますわ。そういえば同じようにショパンコンクールで優勝したブーニンも調布飛行場跡地で開催された日本共産党の赤旗まつり(1987年)に招かれて、ピアノを弾かされた、ってことありましたな(翌1988年、ブーニンは西独に亡命・・・)。なおこの北京ライブはオリンピック会場なんかじゃなくて通称「ビッグエッグ」の国家大劇院(国家オペラハウス)での演奏です、ご心配なく。ショパンのご存知の曲ばかりがちりばめられている逸品です、お薦め♪

hiro
クラオタ歴30数年。 香港在住。 クラシック音楽や映画などについて、日本語紙に時々寄稿しています。