20160103 Concert in The Great Hall of The Moscow Conservatoire / Fuat Mansurov / State Symphony Orchestra of Tatarstan

Concert in The Great Hall of The Moscow Conservatoire
Fuat Mansurov
State Symphony Orchestra of Tatarstan
https://itun.es/hk/eXxe7

タタールスタン共和国ってご存知ですか?この国はかつてはタタール自治ソビエト社会主義共和国ってソ連の一部でした。指揮者のFuat Mansurovはカザフスタン生まれです。あっ、カザフスタンは昔はカザフ・ソビエト社会主義共和国でこれまたソ連の一部でした。そんなコンビがモスクワ音楽院大ホールで演奏されたのが、何故かサン・サーンスの交響曲第3番と『動物の謝肉祭』など。こんな組み合わせのCD、なかなかお金だして買う勇気が起きないけど、APPLE MUSICだと「ウフフ、聴いちゃえ!」ってなっちゃいます。聴いてみたら意外にこのタタールスタンとカザフスタンのタン・タンコンビのサン・サーンス(タン・ターンスじゃないです)が良いんですよぉー。これ、かなりお薦め♡

20160102 Shostakovich; Symphony No.7 “Leningrad” / Gennady Cherkasov Moscow Radio Symphony Orchestra

Shostakovich: Symphony No.7 “Leningrad”
Gennady Cherkasov
Moscow Radio Symphony Orchestra
https://itun.es/hk/YcoJ6

1930年生まれで2002年に亡くなったGennady Cherkasovって指揮者の名前はAPPLE MUSICを利用しだしてから初めて知りました。旧ソ連時代の指揮者はとにかくわんさか凄いのがいたはずなんですが、なんせ当時のメロディアがソ連国内でしか販売していないモノが実に多くて、まだまだ知らない指揮者が大勢いますよね(知っている人はすんごい知っているみたいですが・・・)。

このショスタコーヴィチのレニングラード交響曲を聴いていつも同じ事を感じるのですが、独ソ戦時代に生きていたロシア人指揮者、具体的には大体1935年以前に生まれたロシア人指揮者と、それ以降に生まれたロシア人とは演奏の緊張感とか緊迫感がまるで違う印象をもちます。そりゃそうでしょうね、あまりにも当時飢えや寒さといった悲惨な経験を積んだ指揮者とオーケストラのメンバーとそうでない音楽家とでは、この曲への思い入れは相当違うでしょうね。

このレニングラード交響曲初演についてはひのまどかさん著の『戦火のシンフォニー: レニングラード封鎖345日目の真実』を是非一読ください。初演に向けて楽団員を集めても、寒さと飢餓によりバタバタとメンバーが死んでいく、といった想像を絶する状況下でリハーサルを行い、初演を迎えたことについて、この本に実に詳しく書かれています。

20160101 New Year’s Concert / Thomas Dausgaard / Swedish Chamber Orchestra

New Year’s Concert
Thomas Dausgaard
Swedish Chamber Orchestra
https://itun.es/hk/YoSrJ

ニューイヤーコンサートって言えば、ウィンナワルツを聴くことが当たり前(?)ってなったのは、果たしていつ頃からだろうか?ぼくが子供の頃はクラシック音楽好きの方でさえ、新年にはウィンナワルツを聴かなくちゃ!ってそんなに考えていなかったはず。

Thomas Dausgaard/Swedish Chamber OrchestraのニューイヤーコンサートCD(スタジオ録音です)、一曲目は『ルスランとリュドミラ』からスタート、シベリウスの『悲しきワルツ』とかちょっと新年にはふさわしくなさそうな曲を入れて北欧の意地を見せつけているが、最後はやっぱりラデツキー行進曲で締めくくっているのがいかにも惜しい。ってか、そうしないとやはり販売戦略上、メーカーとしてそういう曲順にしないといかんのですかね?

「第九への果てなき道」~貧乏楽団の逆転劇 ―成功へ 退路なき決断 プロジェクトX~挑戦者たち~

「第九への果てなき道」~貧乏楽団の逆転劇 ―成功へ 退路なき決断 プロジェクトX~挑戦者たち~

リーダーシップは「第九」に学べ/小松長生

リーダーシップは「第九」に学べ (日経プレミアシリーズ)
2015年香港フィルの「教育コンサート」を指揮された小松長生さん著の書。ベートーヴェンの第九交響曲を通じてリーダーシップとは一体何か、コンサートで唯一音を出さない音楽家である指揮者とは一体何者(?)なのか?そもそもなぜ指揮者が必要なのか?等々とても興味深い一冊です。
香港フィルはワールドクラスのオーケストラ 指揮者・小松長生さんインタビューも是非どうぞ。